カテゴリー別アーカイブ: ベトナム

大阪の中小企業を対象としたアセアン地域への企業進出のセミナーに参加

2015年6月3日、大阪で開かれたセミナーに参加した。

IMG_0964

「第4回 アセアン地域における企業戦略構築セミナー」というのに参加した。もう4回目だが私は初めて参加した。今回のテーマは、「ASEAN経済統合で急成長するメコン経済圏をベトナムから狙う! アセアン経済共同体で変わるアセアン事業環境とわが社の事業戦略」という長ーい名称だ。

最初に、「日本アセアンセンター」の中西氏からアセアン経済統合についてポイントがわかりやすい講演があった。

二番目は、大阪の中小企業の進出支援を行っている「みなとコンサルティング」からベトナムを中心とした公園があった。

最後には、東大阪の三栄金属製作所(従業員60名の中小企業)が実際にベトナムに進出した経験談の講演があった。

まず主催者のあいさつで、日本の元気のなさを東南アジアの力を借りて元気になろうという主旨の話があった。続いて中西氏から、以下の話があった。

1.EUは国の上に組織があって、EUの決定には各国は従うのが原則な組織だが、ASEANは各国が上で、ASEANは事務局に過ぎない。

2.EUでは各国のGDPの差は数倍程度だが、アセアンでは60倍も違う。

3.関税撤廃というのは、アセアン国内で作った製品についてであり、アセアン国外からの輸入については従来通り関税はかかる。

4.東南アジアの国々は日本が歩んできたように発展する側面もあるが、日本の30年前になかったものがあっての発展であるから違う順番で発展することを留意して分析する必要がある。

5.安い人件費を期待して製造の場として進出、高い購買力を期待しての販売の場としての進出もできる。

6.貧困国だがパイは少ないが富裕層もかなりいるので、富裕層を狙うのもよし、6億の人を狙うのもよしどちらでも可能性がある。

みなとコンサルティングの畑野氏からはベトナムの事情についての話であったが、最後にアセアンではないが、バングラデェシュの縫製業がいいとの説明があった。

縫製工場はミャンマー200工場、カンボジアの438工場に対し、バングラデシュでは5,600工場があるんだそうだ。ただし80%が欧米で、日本はユニクロが一社出ている程度という。

膨大な人口と劣悪な作業環境の向上ばかりということもあり、いろいろ難しいけれども、縫製関連の会社はぜひ検討してくださいとのことだった。

最後の三栄金属の山下社長は、冒頭に、人手不足から不安ながらもベトナム人を2人雇ってみたという。この2人はとても優秀で、過去に日本人を雇ったが、彼らは「言われたことしかしない」というのだ。それに比べてベトナム人は、いわなくても工夫しどんどん進めてくれるので、心配はすぐに払拭されたという。その後、他社からの要望で、ベトナム人技術者を2人受け入れたら、2人ともすこぶる優秀で、数か月で金型機のプログラムをマスターしたという。そんなことから5年後にはベトナムに進出することにしたという。
資金繰りで困っていたが、JBICと南都銀行の融資を受けることができたという。

このセミナーは3つともわかりやすいいいセミナーだった。

ベトナム・ラオス投資セミナーに参加してみた

ベトナムの話とラオスの話があったが、ここではベトナム投資の話について書くことにします。

講演はJICAからホーチミンに派遣で滞在されている菊池正氏である。

最初のJICA関西の大西所長の言葉も含めて、国の機関だからと遠慮せず、気軽に活用してくださいとの言葉と同様に、ベトナム投資については現地でも気軽に相談してくださいとのことだ。

ベトナムの面積は日本よりすこし小さく人口もすこし少ない程度だが、現在のGDPは30分の1程度と小さい国であることだ。

投資先、進出先の工業団地は北部ハノイに3カ所、南部のホーチミン近くに2カ所あるという。
北部では、ハノイの東のハイフォン、南のハナム、北のバグザンで、大企業とその大企業と取引のある中小企業が入っている。南部では、東南のバリアブンタウ、西南のロンアンがあるが、大企業と関連なく単独で投資するならバリアブンタウが特にお勧めだという。ここの港は日本のODAで作られたこともあり、ここの行政府が日本人を雇ってジャパンデスクという日本人向けの窓口を作っているというのだ。

ベトナムの労働人口は若くて勤勉だが、ビジネスマナーや仕事の進め方を含めて長い目で育てることが必要であり、人件費が安いからといって彼らを使い捨てするような考え方では短期で失敗するでそうとのことだ。つまり労働者としてもレベルが低いのである。そのことを前提に長い時間をかけて社員を育てながら活動する取り組みが必要であるとのことだ。

日本はベトナムを見て、日本の発展過程の段階で差を判断して非常に遅れていると判断する。しかし今のベトナムには発展段階でPCやインターネットがあり情報の数が違う、日本とは違う発展過程を歩むわけだから日本の発展過程で判断するのは危険だ。遅れている遅れていると思っていたら、或る日突然すぐ後ろに迫っていて、あっという間に抜かれてしまうことが見えている。

現地の問い合わせ先の一覧資料をもらった。ホームページに公開されている情報ですが、まとめて書いてあり便利と思うので添付します。

現地連絡先一覧表(2015年5月現在)

ベトナムのIT事情(まとめ)

ベトナムは農業の次にIT産業を国の目標としているようだ。

国を挙げて取り組んでいて元国営の企業の民営化とともにIT部門を独立の会社とし、若い技術者を育てるためにハノイ、ダナン、ホーチミンに工科大学(東京大学ぐらい高レベル)と、もう少し低いレベルで多くの学生を教育する大学として、FPT大学などをつくっている。

IMG_1477

私は1970年からITに関わり、40年間の進歩を自分の会社人生とともに過ごしてきた。そういう私から見ると今のベトナムの技術の広さ深さ派1980年代の日本と感じた。

GDPは1970年代というから、ベトナムのITはGDPより10年進んでいるといえる。別の見方では30年遅れているとも取れる。しかし、日本の1980年代と今のベトナムは環境が大きく違う。日本の1980年代にはインターネットもなかったしパソコンの普及もしていませんでした。そうです30年の差は一気にちじまる可能性があります。日本はITについては光ファイバーなどのハードというかインフラは力を入れたのですが、ソフトについてはほったらかしです。だから高速ネットワークもあり高画質のTVもあるが流すコンテンツがない、綺麗に見たいコンテンツがないのです。ということが明らかになった今でも政府は何の取り組みもしないのです。

一方、ベトナムは国策でソフトウエアを進めています。そういう廃液で、インターネットがあり、パソコンスマホがあるのです。30年の差は早くて10年で追いつかれる気がしました。20年後には間違いなく抜かれます。

それについてどう思いますか?

私は仕方ないと思います。政府関係者には誰にも理解できないか、ITは日本にとって重要ではない分野となっているかです。そして放ったらかしでもベトナムに抜かれるはずがないと思っているに違いありません。

ベトナムのIT事情(政府が歓迎)

日本アセアンセンターからの視察団ということもあり、政府関係から歓迎を受けた。

下の写真はハノイのホテルで開かれたベトナム政府からのプレゼンテーションを受けた。ベトナムはITを重要なものと捉えていて、当面日本からの仕事や投資を求めている旨の説明があった。

IMG_1590

ダナンではダナン市の市役所を訪問し、ダナン地区の行政官からダナンのハイテクパーク、ソフトウエアパーク、そして今後の日本のIT企業との取引への期待と、投資を求める説明があった。

IMG_1479

ベトナムでは、現時点で技術レベルが低いものの日本の開発会社からの下請けという形で利益を上げつつレベルアップを図りたいと考えていることがよく伝わりました。

ベトナムのIT事情(大手企業)

ベトナムで最も大きいソフトウエア会社はFPT Softwareという会社らしい。日本で言えばNTTのグループ子会社みないなものというから相当に大きな会社と見ていい。

ハノイに本社があったので訪問した。

IMG_1684

この若者が副社長だ。話の中で経験は少ないということを自ら語りつつ我々の質問に対応してくれた。

この会社も日本の案件を求めている。

IMG_1692

さすがに大きな会社とあって、他の小さな会社と比べて作業環境は申し分ない。私はアメリカのシリコンバレイには行ったことはないが同行者の中には「シリコンバレイ」の会社みたいだと言っていたので、アメリカの会社を参考にしたのだと思う。

IMG_1713 IMG_1694

入り口にはなんらかの業績があって表彰されるとこの入り口のところに名前のプレート(葉っぱ形状)が取り付けられるらしい。社員のモチベーションを高める工夫も行われている。

IMG_1698

訪問した日はベトナムの「女性の日」つまり女性を大切にする日なんだそうだ。会社の休憩室ではネールサービスが行われていた。

IMG_1700

ここは宿泊施設だ。会社で納期が迫って徹夜するときこの部屋を使うのだそうだ。布団も風呂もあった。

IMG_1707

ベトナムでは会社への帰属意識が低く、給与が高いとあらばすぐに辞めてしまうらしい。対策として給与以外の待遇を行い、モチベーションを高めたり、施設の充実などを図る必要がある。日本の会社が進出する場合、単なる作業員としてしか考えないようではうまくいかないことが推察できる。

会社の外に、この会社の目指すところを示すモニュメントが置いてあった。

下は農業の作業服であるが首から上はIT技術者だ。これがこの会社が人材を育てる方針だそうだ。この会社自身がもともと国営企業だったこともあり、この学校の目指すところはべとなく政府が目指すところと一致しているようだ。というかベトナム政府が目指すところをこの会社が実践しているとも言える。

IMG_1683

FPT大学という教育期間もある。FPTグループの学校で、入社前に教育する必要から作られた。優秀な学生はFPTに入社できる感じだ。

これも一民間企業というより、国営企業を感じさせる取り組みである。感じるだけで、FPTは民間企業です。

IMG_1718

ベトナムのIT事情(ソフトウエアパーク)

日本アセアンセンターの視察ミッションにてベトナムのITをテーマに、ベトナムの最大都市である南部のホーチミン、首都のある北部のハノイ、そしてベトナムの中央部にあるダナンを訪問した。

まずベトナムだが、政府はIT産業に特別力を入れている。そのために大学の強化、ハイテクパークやソフトウエアパークなど、インフラを整備し、優遇税制策を適用して、外国からの投資を求めている。

下の写真はダナンにあるソフトウエアパークという建物だ。工場誘致の場合広大な土地に点在する工場を見るわけだが、ソフトウエアは大きな機械がいるわけではないので、ビル一つ相当数の会社が入居できる。ベトナムでは停電とかネット環境が必ずしも良くないが、このビルには発電機も装備されており停電はない。国際ネット回線(光幹線)はこのダナンに引き込まれているというから快適らしい。

IMG_1517

日系企業も何社か入っている。以下はWEB関連の会社だという。業務はSEOに関する業務だという。詳しくは説明できないとのことだが毎月6、000サイト作っているという。いったい何に使うかと推察すると、SEOの一つの要素である被リンクを増やすためにリンクを張るためのサイトを作っているのだ。毎日毎日新規のホームページを作るという単純作業は日本では採算が合わないが、ここベトナムではできるというのだろう。日本ではコストが合わないから諦めていることを、この会社はベトナムでやっていたのだ。職場環境もとても日本人には耐え難く狭い。比較的小さな部屋に30人はひしめいている。

IMG_1522

この会社もソフトウエアパークに入っているソフトウエア会社だ。母体の会社は昔の国営企業で、日本向け案件を専門的に担当する会社として独立したそうだ。

IMG_1531

実はここだけではないが日本向けの業務システムの案件を扱っている会社が多い。この日本向け案件としてどういうのをどう思うだろうか? 一般に想起できるのは、まず日本に営業所を持っていて、日本企業を回って開発委託を受け、開発案件の仕様の打ち合わせを行って、開発し納品、そしてメンテナンスするというものだがそうではない。

まずは客先と打ち合わせして仕様をまとめるといった経験が必要な技術者はいない。また居ても日本語が話せない。だから客先は日本のシステム開発会社だ、日本のシステム開発会社の下請けとして業務を引き受けているのだ。客先との打ち合わせは日本のシステム会社が行い、確定した仕様のものをベトナムの会社に委託するのだ。仕様の曖昧なところもあるから頻繁に仕様と途中経過の確認が欠かせない。

だからいまのベトナム人は、日本語を勉強し、日本のシステム会社の担当者の意図が理解できるようになることが一番の課題なのである。

いまのベトナムのソフトウエアレベルは日本の新入社員から入社5年までの経験程度の知識とレベルなのである。

ただ、以上は現状であり、急速に日本を追い上げていくことは間違いない。その点は後日述べる予定である。

ホーチミン工科大学を訪問

日本アセアンセンターの視察ミッションにて、ホーチミン工科大学を訪問した。

P10809570164

入り口の様子

P10809540161

中に入るとこんな感じ

IMG_1339 IMG_1340

訪問先の建物。
正月でもないのに「HAPPY NEW YEAR 2015」と書いてある。ベトナムのお正月は2月末で、訪問日はお正月明けの初出の日だったようです。

IMG_1341

ベトナム政府は、国内で優秀な技術者を育てる目的で、ここホーチミン、ハノイとダナンにそれぞれ工科大学を作ったようです。日本で言えば、東大、京大、名古屋大に相当する大学のようです。

IMG_1343

ホーチミン工科大学には11学科合わせて27,000人の生徒がいるとのこと。10学科は分野ごとの普通の学科ですが、1つ変わった学科が紹介されました。それは、起業家向けの技術マネージの専門学科です。

IMG_1344

再び外へ。訪問先の建物の前から。

IMG_1345 IMG_1346

ベトナムの北部工業団地のセミナーに参加した

ベトナムの北部(ハノイ周辺)には日系企業による工業団地が3つある。「タンロンⅠ」「タンロンⅡ」「野村ハイフォン」だ。ところがこれらの団地、すでに完売なのだ。進出にあたってはさまざまな許認可が必要となるが、それらを日本語でサポートしてくれる日系の工業団地は、北部にはもうないのだ。

今回のセミナーは、北部のハノイから80km南にあるナムディン省のミチュン工業団地の話だった。ここを「ジャパンベトナムIPマネジメントJSC」という会社がこの工業団地に日本企業が進出できるようにサポートを行う日本人の会社を作ったので、利用してほしいという話だった。

この工業団地のいいとことは、日本企業によって再整備され運営されること、ベトナム国内でも人件費が低い地区で豊富な労働力がえられること、市街地に近いので生活に便利、ナムディン省が強力にサポートしてくれるという点が挙げられた。

ベトナム全体に目を向けると、ベトナム経済が停滞していることから海外からの投資全体が減っているなか、日本の投資は増えていて、2012年は日本が50%を占める状態になっていること。
工業団地は地方の不動産関連の投機の対象になっているため、稼働していない工業団地が許認可された工業団地の1/3を占めるという。

土屋社長の「いまのベトナムの現実」の話が興味深い内容であった。いまベトナムの経済が停滞していること、認可された工業団地のうち1/3はまったく稼働していないこと、マネージャクラスの人材確保が難しいことなどだ。一番の問題は、公的機関の担当者への賄賂というかお礼のタイミングや相場がわからないことだという。

ベトナムのビンズン省進出のセミナーに出席した

日本とベトナムの国交樹立40周年記念の関連だと思うが、ビンズン省の工業管理局の局長とその一行が日本に来て、東京、名古屋、大阪でセミナーを開いている。

要は、ベトナムのビンズン省にできる工業団地へ日本企業の誘致活動である。

私は知らなかったが、ビンズン省はベトナム南部のホーチミンのすぐ北に位置し、工業化政策に寄って、90%以上が農業だった地域に工業団地を作り、現在は90%が工業になったという。

しかしまだまだ拡大を図るために、新たに巨大な工業団地を建設中である。
この工業団地は、高台にあるのでメコン川の洪水の影響は受けない上に、両側に比較的大きな川が流れているので、水は豊富にあるという、岩盤も堅いので、重い機械設備を入れても補強工事が要らないそうだ。ホーチミンとバンコクを結ぶ南部回廊沿いなので材料や製品の運搬にも有利であり、ホーチミンの港にも近いというのも有利である。

問題は都市部に隣接しているとはいえ、都市部から通勤できないというハンデがあったので、ここは、工業団地に併設して、従業員のアパートやマンションといった安価な住宅も作り、その従業員が利用するスーパーなどの商業施設、託児所や学校、病院、労働人材育成のために大学も3つ開講準備中だそうだ。さらに、ビンズン省の行政機関も移るという。

一般には、まず工場ができて、従業員のニーズができて住宅ができる。住宅ができると商業施設ができていくというものだが、自然にできるのを待ってられないというので、一気に全部作ってしまっているのだ。

 

したがって、生産工場の誘致が第一だが、飲食を含めたサービス業への進出なども日本に期待されている。

写真はセミナー前の勉強会と、セミナー終了後の様子。

GEDSC DIGITAL CAMERA GEDSC DIGITAL CAMERA

ベトナム•ラオス現地視察研修に参加しました

2013年1月4日から9日まで、関西社会人大学院連合のベトナム•ラオス視察研修に参加しました。

昨年からこれまで、ベトナム、カンボジア、ミャンマーには行きましたが、ラオスには行ったことがなかったので、参加することにしました。

ベトナムでは、「JETRO」のハノイオフィスでベトナムの概要を聞きました。また、「ベトナム•日本友好協会」のニャン氏と合流し、ニャンさんの紹介でCEVT社を訪問し、日本向けの看護介護事業での協力について話を伺いました。

ジェトロのハノイオフィス(2013年1月4日訪問)で、古賀(Director)様と私を含む訪問団
aaaa

ラオスでは、1番目は「JETRO」の駐在員からラオスの概要を聞きました。そして、2番目として「JICA」の「ラオス日本センター」ではラオス の概要とともに、現在最大の関心事が、日本の中小企業のラオス進出の支援を行いたい。しかも関西の中小企業から始めたいとの話が有りました。3番目の訪問 先はラオスの商工会議所でラオス人の責任者の方からラオスの実情を聞きました。

ラオス日本センター(2013年1月8日訪問)で、木下(チーフ・アドバイザー)様と私を含む訪問団
bbb

ラオス商工会議所(2013年1月8日訪問)で、山崎(Senior Advisor)様、DALAVONG(Secretary General)様と私を含む訪問団
ccc

ベトナムで2日、ラオスで2日と忙しい視察でしたが、とても有意義な視察研修でした。