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日本語教師になること

定年前の研修会で、先輩から定年後に新たな事業を初めてはだめだ失敗するとのアドバイスがあった。年齢的に先が見えてる年で、なにか事業をやっていたら次世代に権限を譲る歳だ。そんな年齢の時に新規に事業を始めるのは無謀だというのだ。私はこの言葉が頭から離れない。

定年後はITとかコンピュータから離れた仕事でなにか収入が得られる仕事をしたいと思って、定年からそろそろ4年になる。そんな中、以前から知っていた日本語教師という仕事。たまたま知り合った女性が日本語教師の学校へ行っているということから、急に私も考え始め、調べはじめた。

考えれば考える程いまの私に向いていると思った。定年から5年間、新しい世界をみて勉強し、次に進むべき道、収入が得られる道を探ってきた。4年めにして当初考えても見なかった日本語教師こそ今後進むべき道だと確信を得るに至った。

以下、なぜ日本語教師がいいと思っているのか列挙してみた。

  1. 好きな東南アジアで仕事ができるし、帰国時には日本でも仕事ができる。就職しなくても個人でもできる。
    (働く環境に広い選択肢がある)
  2. 高齢でも就職ニーズがあり、若い教師よりシニア教師のほうが良いという人もいる。
    (シニアが求められている仕事である)
  3. 資格取得には多少の投資はいるが、以降高額な投資はいらない。
    (投資が少なくてよい)
  4. いつでもやめられる。高齢でも元気なら続けられる
    (将来の対策を考えなくて良い)
  5. 教える仕事はそもそも好きだ
    (好きな仕事である)

以上だ。日本語教師という仕事は定年前にニシアボランティアの説明会でも聞いていたので、早くその気に成ればよかったと思っている。でもそれはしかたがないかもしれない。東南アジアというところに興味の中心があたからだ、ある程度知ったことで、一步引いて考えるように慣れた結果の結論だと思う。

ティラワ経済特区のセミナーに参加

ティラワ経済特区のセミナーは昨年春に聞いてから1年経つので現状を知りたいと思いセミナーに参加した。

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昨年聞いた時は第一期工事の整地が雨季の前の4月(2014年)に終わるとのことで、実際に2月末に行ってみたら確かに整地の最後の仕上げの感じだった。10月には完成し、現在44社(22社は日本)が契約済みで、11社は建物の建設中だそうだ。そして第二期工事に着手しているようです。

この経済特区の開発を行っているのは、Myanmar Japan Thilawa Development Ltd. というミャンマー政府と日本政府は10%ずつ、40%はミャンマーの会社などと日本の会社と銀行が出資して作られた会社ですが、その社長でCEOの梁井崇史氏の話が一番興味深かった。

この方は日本の首相やミャンマーの大統領はもちろんミャンマーの期待を一心に受けている方だが至って気さくで面白い。特にミャンマーの期待が大きいという説明やミャンマーの歴史には熱の入った説明だった。

他の方の話を含めてだが、ティラワ経済特区(以降、SEZ)は、簡単にいえば工業団地だが、東南アジアの工業団地は工場のみの開発ではなくて、従業員の住宅を含めた生活空間、新都市開発である。さらにSEZに入る企業はミャンマー国内にくらべ様々な規制緩和のメリットを享受できるということまでは、ベトナムやインドネシアなどの経済特区と同じです。

ミャンマー国内の規制緩和はほとんど進んでいないが、ティラワのSEZは、ミャンマーにとっては思い切った大幅な規制緩和を行っている。それはここが規制緩和の実験場になっているということだ。将来的にここでの実績を見て、ミャンマー国内のSEZ外の地域の規制緩和を今後進めていく見込みのようだ。

それらの規制緩和の提案は日本の企業(税務関連)が入居希望の日本企業の要望を聞きながら行っている。また政府側にはJICAから派遣されたアドバイザがいて政府側の立場でサポートしている。SEZやミャンマー国内の規制緩和に関する折衝は、実は日本人同士が行っていたりするそうなのだ。

単に工業団地を作ってくださいということではなく、この工業団地を建設し運営するために関連する様々な課題を解決していくことを通じて、ミャンマー全体に拡大していきたいという壮大な取り組みをミャンマー政府から期待されているんだということがわかった。

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大阪の中小企業を対象としたアセアン地域への企業進出のセミナーに参加

2015年6月3日、大阪で開かれたセミナーに参加した。

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「第4回 アセアン地域における企業戦略構築セミナー」というのに参加した。もう4回目だが私は初めて参加した。今回のテーマは、「ASEAN経済統合で急成長するメコン経済圏をベトナムから狙う! アセアン経済共同体で変わるアセアン事業環境とわが社の事業戦略」という長ーい名称だ。

最初に、「日本アセアンセンター」の中西氏からアセアン経済統合についてポイントがわかりやすい講演があった。

二番目は、大阪の中小企業の進出支援を行っている「みなとコンサルティング」からベトナムを中心とした公園があった。

最後には、東大阪の三栄金属製作所(従業員60名の中小企業)が実際にベトナムに進出した経験談の講演があった。

まず主催者のあいさつで、日本の元気のなさを東南アジアの力を借りて元気になろうという主旨の話があった。続いて中西氏から、以下の話があった。

1.EUは国の上に組織があって、EUの決定には各国は従うのが原則な組織だが、ASEANは各国が上で、ASEANは事務局に過ぎない。

2.EUでは各国のGDPの差は数倍程度だが、アセアンでは60倍も違う。

3.関税撤廃というのは、アセアン国内で作った製品についてであり、アセアン国外からの輸入については従来通り関税はかかる。

4.東南アジアの国々は日本が歩んできたように発展する側面もあるが、日本の30年前になかったものがあっての発展であるから違う順番で発展することを留意して分析する必要がある。

5.安い人件費を期待して製造の場として進出、高い購買力を期待しての販売の場としての進出もできる。

6.貧困国だがパイは少ないが富裕層もかなりいるので、富裕層を狙うのもよし、6億の人を狙うのもよしどちらでも可能性がある。

みなとコンサルティングの畑野氏からはベトナムの事情についての話であったが、最後にアセアンではないが、バングラデェシュの縫製業がいいとの説明があった。

縫製工場はミャンマー200工場、カンボジアの438工場に対し、バングラデシュでは5,600工場があるんだそうだ。ただし80%が欧米で、日本はユニクロが一社出ている程度という。

膨大な人口と劣悪な作業環境の向上ばかりということもあり、いろいろ難しいけれども、縫製関連の会社はぜひ検討してくださいとのことだった。

最後の三栄金属の山下社長は、冒頭に、人手不足から不安ながらもベトナム人を2人雇ってみたという。この2人はとても優秀で、過去に日本人を雇ったが、彼らは「言われたことしかしない」というのだ。それに比べてベトナム人は、いわなくても工夫しどんどん進めてくれるので、心配はすぐに払拭されたという。その後、他社からの要望で、ベトナム人技術者を2人受け入れたら、2人ともすこぶる優秀で、数か月で金型機のプログラムをマスターしたという。そんなことから5年後にはベトナムに進出することにしたという。
資金繰りで困っていたが、JBICと南都銀行の融資を受けることができたという。

このセミナーは3つともわかりやすいいいセミナーだった。